こーた

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのこーたのレビュー・感想・評価

3.9
マルチバースフル活用のアクション映画。とにかくマルチバース使いたかったんだな笑と思わせる発想の脚本だった。
主人公エヴリンの家庭は経営するコインランドリーの税金問題に直面し差し押さえ直前。娘は自分が偏見を抱く同性愛者で、夫は頼りなく離婚直前と問題山積み。最悪一歩手前の人生を送っていた。
そんな時、税務署のエレベーターで突如夫が豹変する。耳に何やらイヤホン型の装置をつけられ、謎の突飛な行動を指示される。それに従うと彼女は別のマルチバースに飛ばされた。別世界のエヴリンが装置を開発し、夫はそれを利用してマルチバースに混沌を引き起こす敵、ジョブ・トゥパキを倒すために他の世界のエヴリンを探しに来たのだった。
物語の大半はマルチバースを利用して他の世界の自分の特技をトレースして闘うことが主だったが、終盤はマルチバースの良い側面を活用して家族問題に収束していく、壮大な世界観をぎゅっと詰め込んだ感じがした。
監督・脚本は過去スイスアーミーマンを作っている人で個人的にこの作品は好きなのだが、能力を使う(ジャンプする)トリガーがヘンテコな行動であることは通ずる発想があるなと思った。感情を動かすのはいつも予想外のヘンテコな行動なんじゃないか?と。
ただ演出的に、映像酔いする人が多数出そう笑
こーた

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