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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのRのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マルチバースもの、ということで、難しい作品を想像していたけれど、主題はいい意味でシンプルでわかりやすかったな、と感じた。
テーマの一つである母親と娘の関係性、これだけ多くの作品で取り扱われるということは、世界中で拗らせている母娘が多いのかな〜とも思ったり…。

並行世界が次々に出てくるシーンでは、細かく笑える箇所が多くて面白かった。やりすぎでは?と思える程のカンフーアクションも、見ているとテンションが上がる。

生命が生まれなかった世界で、岩として母娘が話し合うシーンは、設定こそ意外性があるけれど話している内容はどの並行世界よりも最もわかりやすかったと思う。わかりやすすぎて何か裏に別の意図があったのを私が読み取れていないのかも…。

主人公がエヴリンなのでどうしてもエヴリンの目線で見てしまう中、彼女が「何も叶えられなかった」メインの世界が、夫のウェイモンドにとっては願いが叶えられた幸せな世界(の一つ)である、とわかるシーンが一番グッときた。
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