エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのmaのネタバレレビュー・内容・結末

あなたがとても大事。幸せに生きてほしい。自分のような失敗をしてほしくないとありとあらゆる手段で伝えていても伝わらない。
親も子も完璧な存在ではないから、表面上のあれこれのせいで分かり合えない。
親は世間体や自分の願望を取り払い、ありのままの子どもをひとりの人間として受け入れることができて初めて、最初から持っていたはずの気持ちを思い出せる。
子どもは親の不完全さの向こう側の愛情を知った時、反抗期から一歩前に飛び出して理解できるようになる。

あまりに人間臭い普遍的なテーマが凡庸な石ころファミリー出身の私にはグサグサ刺さり、ラストはずっと号泣しっぱなしだった。
絶対に親のようになるまいと幼少期に歯を食いしばって誓ったのに、歳を重ねた今、何度も似てきたと思う。多分私の子も歯を食いしばり、地団駄を踏みながら同じことを思うんだろうな。なるべくウザくならないようにするけど、ごめんね。