KIROW

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのKIROWのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

オスカー作品ってこんな感じだっけ? …ぷっ

なんの変哲もない女性がマルチバースの壮大な宇宙を舞台に駆け巡る…
っていう荒唐無稽な設定だけど 見終わってみたら割と鉄板ネタだったかも
その単純明快さとほどよいスパイスがオスカーたる所以?

さえない妻 悩みの種の娘 優しいダメ夫 へんこな爺さん 意地悪おばさん
そんな妻がある日突然宇宙を救う鍵だと告げられて…

マルチバースを渡り歩くカオスにがんばってついていかないとだけど SFファンが好きそうなその辺の描写は割とあっさり流して とどのつまりが「家族」なんだけど その紆余曲折が小気味よかったでしょ

主人公の失敗や挫折が 他の宇宙での成功のエネルギー? ってのが興味深かった

一方で 世のお母さんにとって 娘って多かれ少なかれ どっか得体の知れない怪物を孕んだこんな感じなのかな… 知らんけど
その娘に 時々 渡辺直美がちらついてしまって… (笑)

何年かおきに急に見返したくなりそうかも…
ってところがオスカーの所以か…

追記:
本作は主人公のエブリンがADHDということをベースに描かれているらしい
となると上記は少し的外れかも?
まぁ初見は大体こんなだけど
面白おかしくって言うよりもっと奥深かったかもでしょ
実はそこがオスカーの所以か…
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