ヘアバンド侍

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのヘアバンド侍のレビュー・感想・評価

4.5
視覚的に理解できる内容はないし、
会話の内容はカオスで断片を見ると、まとまりが無いように感じたり、、、。

それなのに、泣ける。爆泣きしてる。
感涙してる。なんでなのか。

きっと誰もこの映画の世界観やそれぞれの世界の全てを理解する事は出来てない。だって無理だもん。
何故なら全てがマルチバースの断片的かつ同時に並走してる様な内容で、でもそれがこの映画のメッセージなのでは?と思ったり。

たとえ現状不満足でも、無限数のあり得た可能性に満ち溢れた世界の中、
いつでも選択をするのは今のここにいる自分なのでは?

その選択をしない自分も無限にいるだろうし、その選択をした自分、どちらも選ばなかった自分、その選択を知りも知らなかった自分、これらの存在を全て同時に理解したとしたら?一つ一つの選択の果てに今がある。

そんな無限の選択。過去現在未来、現実的非現実的、縦横奥行き様々な世界。

この映画のラストで主人公が選んだ選択は、それらの中で最も幸せだと、他でもない自分が選んだものだったのではないか。

なんて思った秋の入り。

Everything Everywhere all at once
一瞬一瞬大事に生きましょう。