ノストロモ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのノストロモのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ミシェル・ヨーの壮快なSFアクションを期待していたが、どちらかというとぶっ飛んだマルチバース描写を軸に描かれる超アクロバティックな人生讃歌、そして母と娘のお話だった。
数々の並行宇宙の描写を通して、ありえたかもしれない様々な人生の分岐に思いを馳せながら最終的には今ここの自分の価値を見直し、それにより壊れかけていた家族との絆も修復されていく。
全体的に忙しないテンポや、他バースの自分の能力を借りるためには常識から外れた変わった行為が必要などのギャグ要素はやりすぎて明らか滑っているし、とにかく全体的に色々とくどい印象は否めない。
だけど類似が思い浮かばない独特なストーリー展開や演出、ラストも現代的な捻りの効いた、一筋縄でない母娘の雪解けは良かった。
ノストロモ

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