染

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの染のレビュー・感想・評価

3.9
カミュの哲学を彷彿とさせる物語だった。

作中のメインとなる世界線では、今までの選択肢の失敗とされる分岐の先にある世界だと言われていた。

こんな不条理な世の中…
と言われるその世界線こそが、今、この世界なんだよと伝えてる気がした。

そして、そんな不条理な世の中でも
優しくなって、自分の思うように反抗して生きていこうって言われてる気がした。

やや難解ではあったが、このような難しい題材をエンターテイメントとして伝えようとする努力はすごく感じられた気がする。

PS.ジャッキー・チェンではありません。
染