ねぎ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのねぎのレビュー・感想・評価

4.2
カオス🤯

マルチバース(多元宇宙)とは、選択の度に生きる宇宙が分岐していき、知覚できる現実は、生きている現実だけというもの。

無限に分岐した宇宙に生きる別の「私」を同時に知覚できるという難解で哲学的な話を、なんとユーモアとカンフーで昇華している。

やはり奇想天外でシュールなシーンは2人が石になる世界線🤯
一説によれば、宇宙において生命が誕生する確率というのは、数百のパーツから成る機械式腕時計をバラバラに分解してプールに投げ込み、プールの水の自然な動きだけで元通りに組み立て上げられる確率と等しいという。

遠い所の殆どの世界線では生命は誕生せずに、エブリンとジョイは石として存在するのだろう。

圧巻なのは映像編集技術。
演じている役者さんは全体像をどこまで把握されていたのでしょうか?🤯
緻密に計算された編集内容を絵コンテや脚本にまとめ上げ一本の作品に見事に仕立て上げた2人の監督ダニエルズの次回作にも期待したいです。
ねぎ

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