いやいやいやいや！どんな発想！？という映画。
キャッチコピーの「最先端のカオスへ」の通り、笑いアリ泣きアリでただでさえ忙しい展開なのに、そこにマルチバース要素が加わり、ハイスピードアクションもあり、その上超高速な映像の切り替わりがあったりでとにかく忙しい。
主人公は平凡な中年女性のエヴリン。父、夫、娘それぞれの問題を背負い、息が詰まるような生活をしている最中「宇宙の命運はキミに託された！」なとんでも展開になる。
大枠としては勧善懲悪、家族愛ものだが、最終的な着地点までがこれでもかと言うほどにぐちゃぐちゃ。そのカオスでぶん殴ってくるような感覚が気持ちいい。
シリアスな展開の中で急激なコメディを突っ込んできたり、それでよくこんなに上手くまとまったなと。
人智を超えた存在の表現も軽快で面白かった。
