面白くないことはない…って感じでした。
構造はシンプルで表現したいこともストレートですし、ショットの面白さや繋ぎの面白さはあるけれど、深いとは思えなかった。こういう近代家族の虚飾みたいなモチーフはいいんだけど、そんなことみんな理解した上で諧謔や束の間の祝祭で乗り切りながら生きていくのが人間でしょう。あんまりドヤ顔でこういうのやられても、それこそインテリの戯言って気分になってしまう。
とはいえ、ヨーロッパの人たちはこれをブラックユーモアとして楽しむのかもしれないと、ここまで書いていて思いました。これが諧謔としての寓話なら確かに凄い。
ザ・スクエアとかランティモスの作品群とかブラックユーモアの文脈で見ると相当なものなのかもしれません^_^
自分には違う世界の受け止めがあるのかも…ということを感じられるのも映画の素晴らしさだとつくづく…!