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テオレマ 4Kスキャン版のyoecoのネタバレレビュー・内容・結末

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

むかーし見たけど再見したぞ!
パゾリーneyな不条理を楽しんだ。

むかし見た時はわからなかったけど、娘はアンヌ•ヴィアゼムスキーだ!ゴダールの妻①。

テレンス•スタンプがブルジョワ家族を秒で魅了するのだが、私の美青年基準がもう少し中性的なところにあるため、「そんな落ちるか??ややデコ後退してないか?」と思ってしまった。

たぶんテレンスは神的な来訪者で、俗たるブルジョワジーがなまじっか触れると、聖性を反射した己の俗性に耐えられず破綻していく…ということなの?か?

キリスト教的な神にしてはやたらセンシュアルであったが…
それも自己のアプローチ次第で変わるのだろうか。
女中のエミリアが、聖女になったように。(彼女だけが良い方向へ変わったのは、彼女がプロレタリアートだったからなのではなかろうか)

冒頭のインタビューと、セピアでとってある部分が肝だと思う。
ブルジョワ生活に疑問を持たない時はセピア。テレンスが来訪してからはカラー。
覚醒させられた、というか。

「資本を明け渡したブルジョワは、何者なのか?答えられますか?」
→スッポンポンで何も持たずさまよう父。が答えでは。何者でもない。
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