このレビューはネタバレを含みます
むかーし見たけど再見したぞ!
パゾリーneyな不条理を楽しんだ。
むかし見た時はわからなかったけど、娘はアンヌ•ヴィアゼムスキーだ!ゴダールの妻①。
テレンス•スタンプがブルジョワ家族を秒で魅了するのだが、私の美青年基準がもう少し中性的なところにあるため、「そんな落ちるか??ややデコ後退してないか?」と思ってしまった。
たぶんテレンスは神的な来訪者で、俗たるブルジョワジーがなまじっか触れると、聖性を反射した己の俗性に耐えられず破綻していく…ということなの?か?
キリスト教的な神にしてはやたらセンシュアルであったが…
それも自己のアプローチ次第で変わるのだろうか。
女中のエミリアが、聖女になったように。(彼女だけが良い方向へ変わったのは、彼女がプロレタリアートだったからなのではなかろうか)
冒頭のインタビューと、セピアでとってある部分が肝だと思う。
ブルジョワ生活に疑問を持たない時はセピア。テレンスが来訪してからはカラー。
覚醒させられた、というか。
「資本を明け渡したブルジョワは、何者なのか?答えられますか?」
→スッポンポンで何も持たずさまよう父。が答えでは。何者でもない。