こぅ

操られた目撃者のこぅのレビュー・感想・評価

操られた目撃者(1946年製作の映画)
3.4
曲者ヴィンセント・プライス初主演のアルフレッド・L・ワーカー監督による、サスペンス、
いや【フィルム・ノワール】。

冒頭、
サンフランシスコ。戦争帰りの夫、ポール(フランク・ラティモア)と落ち合うホテルに駆けつける妻のジャネット(アナベル・ショウ)。
しかし、まだ電報予約が遅れており、取り敢えず泣き顔で何とか、翌日午前中迄泊まれた部屋に入る。
うたた寝中の悪夢から目を覚ました後、サスペンス定番の1つ、別室窓での 見てはいけない現場 をしっかり目撃してしまう、、

このシチュエーションはドキドキする。

翌日、夫が無事到着するも、妻はショックで眼を見開いたまま放心状態。
呼ばれた精神科医は、リチャード・クロス医師(ヴィンセント・プライス)。
ジャネットは入院。看護師はエレイン(リン・バリ)。

序盤から 犯人.動機を明確 にして展開するパターンで、どうやって辿り着くかを観るタイプだ。
テンポは上々。

クロス医師は、いとも簡単にジャネットから原因を突き止めるが、、

催眠療法でもないのに不自然過ぎるわ。

近いところにいる犯人は、
何とか見つからないようにあの手この手で、逃れなくちゃいけない。
ジャネットに死亡フラグも立つ。

犯人は、良心が咎めていて、隠蔽工作など、◯◯の言いなりで動いていた。

夫は、
ジャネットの回復長引きを不審に思い、クロスの恩師、フランクリン(チャールズ・トロウブリッジ)にも診てもらう。

ある嵐の夜、
ジャネットがハッキリ犯人を 確信 するきっかけシークエンス(ホラー味ある演出)への持っていき方が唐突(あんた誰⁈)で何て雑な事〜

いくら本人が正常な事を言っても、
周りからは 異常発言 と見做されてしまうのは、病人系の強み展開。

犯人は、
死体遺棄も済ませていたが、その方面で警察も動いていた。凶器も判明。

病院内だけで展開は間が持つ筈もなく、この捜査は必然であろう。

最終的に
治療法を変えてインスリンを連続投与する、、

クライマックス、
え〜、◯復早っ


締め方が、
【古畑任三郎】っぽい◯◯的なのは加点。


OPテーマから劇伴がオール良い。
撮影は、暗部の陰影が良い。


総評:
やはり、
現場目撃タイプは、早々に犯人明かさず、引っ張ったミステリー調のがより楽しめる筈〜
ファムファタキャラがしっかり配置されているのは良い(フィルム・ノワールと呼べる)。
サクッと短尺も魅力。
こぅ

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