ぴろぴろ

わたしの可愛い人 シェリのぴろぴろのレビュー・感想・評価

わたしの可愛い人 シェリ(2009年製作の映画)
3.4

いかにも文芸作品でフランスっぽい映画ではあった。 台詞は英語だけど。 与える愛と、愛される誇りみたいな。 そしてお金をかけてるんだと思われる小道具や衣装は華やかで美しく素晴らしかった。
舞台は20世紀初頭、ベル・エポックのパリ。 ココットと呼ばれる高級娼婦がセレブだった時代のお話。 同業者だった友人の19歳の息子フレッドを託されるレア。 一人前の男に教育するものの、6年も関係が続いた後に若い娘と結婚されちゃう。。。 この若い娘というのが今や飛ぶ鳥を落とす勢いのフェリシティ・ジョーンズです。 息子を娼婦の友達に託すとか ちょっと理解し難いものの、まぁ時代なんでしょう。 年の離れた男女の関係は、時に母と息子、姉と弟みたいな、お互いが求めるものが合っているなら理想の関係だったのかもしれないし。 実際、若い娘と結婚しても、レアが忘れられなかったりするフレッドは、マザコンというか精神的にも成熟し洗練されたレアが理想の女性だったようで。 レアはプライドも高く毅然としていたけど、本当は深くフレッドを愛していて、こうなると新婦が可哀想。
とにかくベル・エポックの時代のフランスの話なわけです。 高貴な昼ドラの様なストーリーでもあるけど、衣装や美術、出演者は豪華で 美しい映画だった。 キャシー・ベイツは今作でもクセがあるイイ味出している。
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