ウィンプスハンター

すずめの戸締まりのウィンプスハンターのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.5
《苦手ジャンルでも遂に新海誠は転ばなかった》

なななんと!公開前に試写会!しかも完成披露試写会で観賞してまいりました!
しかもこのFilmarksで応募したやつで当たりました!
ありがてぇー!

もう新海誠と野田洋次郎を生で一緒に観れただけで十分です…(笑)

とは言えこの作品、
すんげぇ不安でした。

ずっとホームランを打ち続けてる新海誠。
しかし知っている、一度だけトンでもないぐらいコケた作品を作ったことを。
それが『星を追うこども』。
『秒速5センチメートル』の後に制作されて、期待を胸に観たんですが…つまんなくした『ゲド戦記』でした。
(そもそも『ゲド戦記』がつまらないのがミソ)

本作は予告からその感じが出てたんです。
冒険もの…不安しかない。
いや、大丈夫だった!(笑)
ちゃんとしてました。

新海誠の世界観でキチンとファンタジーが成立していて、
それでいて誰も観たことの無い作品になっていました。

今までも天災を描いてきましたが、今回が一番天災と真っ向から殴り合いするような作品です。
人の力ではどうにも出来ないものを、作品の中だけでは命を懸けても止めようと。

毎度毎度新海作品は声優陣が素晴らしいですが、本作も本当に全員見事でした。

ただ主人公が女子で、お馴染みのモノローグがなかったのが残念でした。
やっぱり新海作品と言えばな感じなので。

今回もRADWIMPSが全ての曲を担当してますが、劇中歌がないのかぁ…
『君の名は。』で曲が多くて叩かれて、
『天気の子』で更に曲を増やすと言うことをして大好きだったんですけどね(笑)
ただそういった意味ではPVのような作りが少なくて、一本の映画として完成度が高かったです。

ただこれだけは言える!
オープニングタイトルの出し方は新海作品で一番カッケェ!!


※追記
11/20イオンシネマシアタス調布にて2回目観賞。

2回目を観たんですが、
圧倒的に2回目が面白かった!
モノローグとRADWIMPSの楽曲に期待ばかりしてたので、
正直ガッカリしたところもあったんですが、
一つの作品としてみた時にかなり満足度の高い作品だなと。
そして新海作品で一番挑戦的で、一番メッセージのある作品だなと。

2回目を観てかなり評価が上がったので観て良かったです。