Ren

すずめの戸締まりのRenのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.8
2022年40本目。

先行上映でIMAX鑑賞。
"新海誠最高傑作"の宣伝コピーに割と本気で期待していたが、ここまで風呂敷を広げられると何とも…。
世界観が壮大すぎてとにかく感情移入が難しい。

前作同様「この人のためなら…」と主人公が命を懸けて頑張るわけだけれど、いつの間にそこまでの感情を抱いたのかも謎。
そもそも本編の大部分で人間じゃなく椅子の姿なのに…。

ひたすら鬱陶しい猫もよく分からんし、夜の遊園地なんて最高にワクワクする舞台すら活かしきれていないのも残念。
神戸から東京までは新幹線でぶっ飛ばしてしまうところもロードムービーとしては物足りない。
何より『君の名は。』のスパークル、『天気の子』のグランドエスケープに並ぶようなキメッキメのシーンが1つもなかったことが悲しい。RADもかなり控えめ。

ただ、主演2人(松村北斗良かった!)はじめ深津絵里ほか声優キャストの演技は抜群。もはや熟練の域に達した神木隆之介は勿論のこと、達者にこなす伊藤沙莉に驚いた。
絵の抜群な綺麗さにも文句のつけようがなく、なんかよくわからんけど物凄いものを見せられている感覚は120分ずーっと続くため嫌いになりきれない。
めちゃくちゃヒットするんやろうな。
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