ちひろ

すずめの戸締まりのちひろのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
5.0
新海誠作品、第9作目(ショートフィルムも入れれば)
私にとって新海作品は、いつも特別で、
大切な映画。

今作は3.11を描いた映画ということで、
3.11は私にとっても現実で、悲しい出来事だったけど、
コロナ禍でまた一瞬で世界が変わってしまって、
災害はすぐそこに、日常に潜んでるんだなと思った。
だからこそ風化させてはいけないという強い思いのもと作られんだろうなと思った。
明日変わるかもしれない世界で、
日々を大切に生きなきゃなと思った。
2回目に見て気付いたんだけど(遅い)
常世でのソウタのあの言葉は被災者の方へのメッセージだったんだな。
気付いたらすごく胸が熱くなった。

なんだか、暗くなりそうなテーマだけど
喋る椅子とか、猫とか、結構コミカルに描かれてて、
旅先の人たちとの出会いで、成長していくスズメの様子が微笑ましくて
なんか旅したくなるみたいだった。。笑

あと、中盤以降ダイジンに結構感情移入してしまって、
ずっと封印されていた孤独から解放されて
実は後ろ戸に導いていたのに嫌われちゃって、
最後のスズメの子になれなかったってセリフでめっちゃ泣いてしまった。。

素敵なセリフ、演出、風景、
新海作品の最高がアップデートされた!
原作小説も読んでまた見にいく♡
ちひろ

ちひろ