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すずめの戸締まりのますのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

佳作。

(おそらく尺の関係で)そうはならんだろ…というムーブや急な心情変化がちょこちょこ挟まれつつも、最終的に伝えたいテーマに向けて話が集約していったので、ぼちぼち見ることができた。

ただ(おそらくこちらも尺の関係で)前半のすずめと草太の関係性の積み重ねが弱く、「草太さんのいない世界が怖い」という言葉が傍目に見ても軽くなってしまっていたのは本当にもったいなかった。道中でもう一歩すずめから草太への感情が深まるできごとややりとりがあれば、ぐっと説得力が増していたように思う。(そして後半への繋がりもよくなりそう。)

一方でたまきさんのシーンはとてもよかった!
二次元にありがちな「ほとんど20代のような40代」であるところのたまきさんが、怒りと共に年相応の造形になっていく姿や、その後のすずめを乗せて自転車を漕ぎながら「それだけじゃないんだ」と言葉少なに語るシーンを見て、新海誠は陽キャは全然描けないけど、こういう湿度の高いキャラの描写は本当にうまいな〜〜と思わされた。見てるか…細田守…。(そして深津絵里は何をやってもすごい。)

総合的には「大味な夏休みアニメ」という感じだった。
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