このレビューはネタバレを含みます
正直こんなに3.11について触れている映画だとは思わなかった。
前半のコミカルな演出、キャラクターに親しみを持てるように徐々に色々な関係性を絡めてくるのは非常に見ていて楽しかった。
終盤あたり、こすずめがすずめに対して訴える言葉は現実的で切なく、重みがあってつらくなった。
震災は誰にでも起こり得る事象、それでも死にたくない、生きたいと願うのは映画を見た人が感じる感情で、それを映画のキャラクターがお互い訴えていたシーンも良かったと思う。
今はもう見慣れてしまった防波堤がついていて海が見えない沿岸沿いの道路も、最後三鉄が走ってくるのもずっと過ごしてきた故郷を思い出し涙が出た。
良い映画でした。