kawaebi99

すずめの戸締まりのkawaebi99のレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.4
この映画に関する詳細がメディアでオープンになって目にしてしまう前に観なければ! と思い 上映中の劇場に足を運んだ。
内容は想像通りあの日に消えてしまった大勢の命と生き残った命たち両方の魂の救済
あの日以降 新海監督が描いて来た自然災害(神の仕業と例える脅威)とその悲しい運命に巻き込まれ それを変えようと抗う若き生命の行動力と最後の決断を大スクリーンと大音響で感じて来た。
この3作目にあたる すずめの戸締り で一連の大災害の物語が一つに集約し自分の心も浄化されたかのように涙が溢れた。あの日 自分はただの東京の帰宅難民で 会社で仲間たちとワーワー言いながら朝までニュースを見ることしかしていなかった。早く電車が動いて家に帰ることしか頭に無かった。
今日も身体に感じるほどの本当の地震があり 地の神は荒ぶっているなぁと実感。自然界を甘く見てはいけない。そしてもしも再びその時が来てしまったら 傍観者になってはいけないと諭されたような気がする。

映画の最後のあたりから 自分の席の後ろの方から号泣している声が聞こえて来ていた。会場が明るくなって席を立つ時 申し訳無い気もしたけどチラリと見たら中学生くらいの男の子だった。もしかしたら あの災害に合い すずめ に自分を重ねていたのかも知れない。もしそうなら運命に惑わされず強く生きて欲しい。
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