えりー

すずめの戸締まりのえりーのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

とても良かった。

3.11を題材にしているだけあって地震アラートが幾度となく出てくるし、津波が押し寄せてくる際のニュース音声や津波に流し尽くされた後の街が出てくるので、あの日がまだ心に傷を残している人は見るのがキツイかもなと思った。

すずめと草太さんがダイジンを追って全国各地を走り回っている時のその土地の人たちがみんないい人で,とてもほっこりするロードムービーだった。

猫が好きな自分としては、ガリガリに痩せ細ったダイジンに餌をあげて笑顔を見せて「うちの子になる?」と声をかけたのに、ミミズが出てくる場所に絶対に居たりとか意味ありげなこととか、「このままじゃ100万人が死ぬよ」とか言ってきた(これは人の心があまりわからない神様だから、すずめを煽るとかそういう気持ちは全くなく,シンプルに事実を言っただけだと解釈している)積み重ねであんなに小さな子猫を振り上げて地面に叩きつけようとしたし挙句嫌いと突き放し、再びガリガリの姿に戻ってしまった時は、少しすずめに不快感を持ってしまった。最後にまた要石になってしまったのも少し悲しかった。

でも原さんの演技も松村北斗くんの演技もとても良かったし、笑いどころあり涙ありのすごくいい映画だったなと思った。
幼少期のすずめちゃんの泣きそうな声とか泣きながら「お母さん知りませんか」といろんな人に声をかけるシーンは本当に涙が溢れた。

生きるか死ぬかは運でしかない、死ぬことよりもみんなに置いて行かれて一人ぼっちになる方が怖い、というのは3.11を経験した日本、地震が多い日本だからこそ刺さる部分なのかもしれない。

また映画館で見たい作品。
えりー

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