始まりは2011年3月11日の東北地方。4歳の女の子は母を探して彷徨う中で、その母と思しき人から自分の小さな椅子を受け取り、こちらに戻ってくる。
九州で叔母と暮らして12年。高校2年生になった女の子は、閉じ師を稼業とする青年と出会い、扉が開いて運命が動き出した。
死ぬことは怖くない。死ぬより怖いことが、あるという。それほどの経験をした人たちが、あの震災でどれほどいただろう。
もう12年。
禍の封印が解かれたことと新たな厄災を発生させないために、すずめはイスと一緒にネコを追いかけて日本を北上する。
出会う人たちの暖かさに、少し救われるも、たどり着いた東京で禍の歴史を知り、運命を呪う。
心優しいイスのツレが心に効く。
田舎のミノルくんの恋が実ることを願わずにはいられない。
この映画に、アラフォーの今、出会えてよかった。効くぜ。
2022.11/22 TOHOシネマズ新宿