このレビューはネタバレを含みます
まずはほしのこえから応援している身として圧倒的物量のエンドロールに感動した。新海誠として集大成ともいえるカットやストーリー構成だったと思う。なにかとジブリと比較されがちな日本アニメ映画業界だが、ようやっと新海誠『らしさ』が確立されたと言っていい。
震災というヘビーなテーマ、それをかつてない規模のロードムービーとして描く。作中の音楽に雅楽が混じっていて、ファンタジーといよりかは日本神話感を高めている
とはいえ、ストーリーはやはり説明不足なのでご都合主義感は否めないし、中盤出てくる登場人物はただの親切な駒として出ているだけだ。
行動の原動力は『好き/嫌い』に帰着しがち。
作内テーマは複数設けられていて単純な恋愛アニメ映画に落ちていないのは良い。