素晴らしかったです。
主人公すずめの出身地の宮崎に今も住んでいる自分としては、物語に入り込みやすかったですし、距離がかなり近く感じました。
【注】既に話題になっていますが、今作は東日本大震災も物語に絡んでくるので、人によっては刺激が強いかもしれません。
①物語について
今作は主人公のすずめが過去とどう向き合うかという物語だと思います。
映画では高校生の(すずめ)が、絶対怖いはずなのに「怖くない」と言い、宮崎から東京まで周りを巻き込みながら1人で突き進んで行く姿に感動します。
呪いで椅子にされてしまった閉じ師の草太も、危険だから来るなと言うのに近ずき関わり続けるすずめの事が好きになってしまうのは必然だったと思います。
初めて二人が出会った時からどう見ても恋をしているのですが、直接的な描写が無かったのも良かったです。
あえて深堀するなら、「戸締り」という言葉にも意味があるのでしょう。
例えば、蓋をするという言葉だと「臭いものには蓋を」の様な塞ぎ込む、何となくマイナスな印象があります。
しかし過去に扉があるのならどうでしょう。
そこにはたくさんの人の動きがあり、出会いがあり、生活があります。
様々な地域で人と触れ合うすずめの様に、人と人とを繋ぐ要のようにも感じます。
そうやって決して自分事だけでは収まらない過去の出来事に、もう一度向き合ってしっかり「戸締り」をする。
東日本大震災から11年経つこのタイミングでの映画化も、監督なりに思い返して「戸締り」したかったのかもしれません。
②キャラクターデザインについて
久しぶりに新海誠監督の映画をスクリーンで見ましたが、声優陣もアニメーションも最高でした。絶対劇場に観に行って欲しいです!!
キャラクターでいうと呪いで椅子にされる草太なんか、ジブリっぽいなと思ったりします。
あと猫のダイジン。可愛い声で嬉しそうに「人が沢山死ぬよ！」とか言い出すので最初は全くキャラが掴めないのですが、最後まで観ると好きになること間違いなしです。笑
ちなみにダイジンのぬいぐるみ、今注文すると2ヶ月待ちらしいです😭
③関係ない話
焼きうどんにポテサラとか(あとなんだっけ)ぶっ込むのってどこの文化なん笑笑
少なくとも俺の住んでる(宮崎北部)地域では無いぞ笑
『天気の子』でもカップヌードルは2分で固めの方がうまいんだよ！知らないの？？ってマウント取られたけど、新海誠監督の食文化には着いて行けません🤦♂️
前までは人気すぎて距離置いていたけど、今作でちょっとだけ好きになりました。次作も楽しみにしてます。
久しぶりに長くなっちゃった。ここまで読んでくれた方ありがとうございました！
