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すずめの戸締まりのayukoのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

話題作やっと見れました!
新海さんの新作ですね!

廃墟の中の扉を閉めることで、地震を防ぐ「閉じ師」草太と出会い、すずめは日本各地の扉を閉める旅に出る!ってお話ですね。

「君の名は」で、一躍日本アニメ界を代表する監督になった新海さんの新作、これは見ないといけないやつですね!

新海さんの「秒速5センチメートル」が結構苦手で「センチメンタル童貞の妄想ラブストーリー!」という感想でしたw

「君の名は」は、大衆エンタメに寄せて世間にハマって大ヒット、「天気の子」も良かった!本作も更にエンタメ寄りとなって見やすくなった気がするのは、やはり川村元気さんプロデュース力、なのでしょうか?

逆に元からのファンの方からすると、どんどん新海色が薄まってる感もあるのかな? しかし、根っこは変わって無い感、はありますかね。運命の2人のボーイ・ミーツ・ガール感⁉︎

本作は「地震」それも実際の東日本大震災を題材に描いています。新作を必ず大ヒットさせなければならない、その監督の立場で、賛否巻き起こるリスクのあるこの題材をフィクション絡めて持って来た勇気!を感じました。

ショッキングな災害シーンは描かない等の気配りは感じられたし、地震の多い日本のアニメでこういう題材もあっていいかなと思えた。

主人公・すずめが暮らす宮崎県から始まるので、おや?東京じゃないとは珍しい、と思ったけど、閉じ師と旅に出る話の流れで東京もしっかり登場していました。やっぱり新海さんと言えば東京!しかも御茶ノ水!長らく過ごしていた街で場所がはっきりわかってテンションあがりました。

閉じ師・草太は、イケメン設定でしたが、イケメン…かなあ?とは思った。長髪がイマイチだし(ジャーマン的な…?)、好きな女より仕事優先するタイプですね!w まあ仕事を優先しないと地震が起こるから仕方ないけど。

草太の親友・芹澤君の方が良い男!に見えました。優しくてワガママ女の結局面倒見ちゃうツンデレタイプ?w

閉じ師って…その仕事どうやって暮らしてるの?はまず気になりましたが、「閉じ師じゃ暮らせない」って説明していたり、突然旅に出ることになるすずめの金銭事情や衣食住の設定がしっかり描かれているのも、リアル感で良かった!

風景含めてリアル感がある一方、地震が起きるロジックはやや気になりました。廃墟がなければ地震は起きないの?地震は起きているけど、結構な頻度で閉じ師が失敗している?猫は東と西にいなくていいんだっけ?とかとか。

しかし、閉じ師とは大変な仕事。彼が頑張れば地震が起こらないなら、国で支援すべき!ですが、まあ、正体を知られず人助けをするような…スパイダーマンと同じですね!ヒーロー!

というわけで、多少気になる点はあっても、どんどん進化しているようにも思えて、まだまだ見逃せない監督さんだな!と思える良作でした!
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