すずめの戸締まりのピヨルドのネタバレレビュー・内容・結末

正直よく分からなかった。
新海誠作品をそもそもあまり好きじゃないというのもあるけど、、
ポスターは廃墟がメインビジュアルだったから、新海誠流の廃墟美を楽しみにしてたけど期待外れだった。
鈴芽に共感できなかったし魅力も感じなかった。草太のためにそこまでしようとするのはなぜか、とっととダイジンを石に戻せばいいのに躊躇するのはなぜか
あと中盤までのダイジンは無駄にイラつかせる。幼い頃の鈴芽の比喩なのではないかという考察もあるけどそれにしても不自然な存在。

その後偶然新海誠の特集番組を観たらそれはすごく面白かった。
3.11で日本は「体験した人」と「体験していない人」に二分されてしまった。私たちは体験することはできないけど、映画を通して共感させることはできる…と

今までの作品も災害の話ではあるけど、実話を、しかも誰も触れたくないレベルの重い実話を描いてしまったのはすごい。ものすごい覚悟だし新しい挑戦として評価されるべき。

個人的に名シーンだったのは、環さんが鈴芽に本心をぶつけてしまうところ。正論過ぎて頭がおかしくなりそう。からの、自転車を漕ぎながら「あれは本心だったけど、それが全てじゃない」と環さんが言う。
もーーーのすんごい説得力。
色々思うことはあるし、傷付いたり傷つけられたり、あるよね。でもその一つ一つが全てじゃないから人間関係って成り立つんだなぁと。