ポンコツ娘萌え萌え同盟

すずめの戸締まりのポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.6
新海は空の作家だと思っているので、今作も空に関連するビジュアル性の高さもあるけど、ただ空の描写に関しては天気の子の方が好き。
本作はどちらかというと線のイメージで例えば禍々しい"ミミズ"のうねりから閉じるところのなんか線っぽいエフェクトなどが非常に映える。

内容自体は要石だった猫を追いかけ戸締まりによって災害を止めて日本各地を旅するロードムービーとなっている。
まあ災害(震災)がキーとなっているのでどうしてもあの大震災とは密接ではある。
本作の災害を起こす禍々しいミミズという絶望そのもの象徴としているけど、でも本作を通して希望と人の関わりなどを見ると如何にも感じる。
11年前の今だからこそ描けたテーマでもある。

それ以上にシリアスシュールギャグとしてのできがよい。最初の椅子になった草太が猫を追う場面はシュール×コミカルだけど、流石に廃遊園地でジェットコースターですんげぇジャンプ力見せつけて猫ふっとばして高電圧施設の電源はいるところで笑いそうになったし、
普通に本作の重要場面で椅子がマスターソード並に刺さっていて光を放ってるの、流石に笑うでしょ。絶対映画館でみてなければ笑ってた。

でも私も椅子になって鈴芽ちゃんに座ってほしい。

芹澤その曲チョイスで青年は無理があるでしょ