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すずめの戸締まりのakinakiのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.6
新海誠監督の作家性がかなり押し出された「成長譚」。高校生が旅の中で様々な年配者や不可思議と巡り合いながら自分のアイデンティティを見つけ出すという意味では「魔女の宅急便」と筋の展開的に対比が出来るようになっており、監督本人も意識的に同作のモチーフを随所に散らばめている。エンタメとして成立させつつ、震災を正面から受けとめて描くという作家としてもかなり野心的試みが行われておりその点でも評価。批判覚悟は同じく批判をうけた傑作ドラマ『半分、青い』の主人公と同音(鈴愛=鈴芽)であることからも確認出来る。ちなみにその際主人公を演じた永野芽郁も当時は19歳。
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