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すずめの戸締まりのcocoapowderのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも合わず、観ている途中から帰りたくなってしまった…。
元々そこまでハマらなそうと思いつつ観ないで批評するのもと思い劇場で観たけど、たぶんこの先新海誠の映画を映画館で観ることは余程の事がない限りないと思う。昔の映画は大好きだったんだけど…。
色々言いたいと思ったことはある訳なんですが、とにかく君の名は。以降新海誠監督は自分の作家性を殺して大衆にどうすればヒットするかを重視しすぎてしまっているように感じた。あれだけのヒットを飛ばしてしまったら、大人の事情的にも仕方ないのかもしれないけど。
特にストーリーとして違和感があるのが、主人公の価値観。自分の好きになったイケメンは要石にしたくないけど、関係ない猫(ダイジン)は要石にするってどういう?何かを得るためには何かを失うことが世の常だと思うけど、結局何も主人公は失いませんでした、イケメンとも仲良くなれました!ってそれでいいのか。しかもそもそもイケメン追いかけて要石抜いたからこうなったんや。自分が興味ない相手に対する誰もが持っている残酷性的な話なら理解できるけどそういう描写もないし。東の要石が鈴芽の母か鈴芽という展開だったらまだ理解できた。
実際の震災の際には、自分が危険なこともわかった上で家族や周りの人を助けに行った人や、原発の現場で頑張ってくれた人たちが沢山いたことを考えると今でも心が苦しくなる。だから、震災からみんなを守るために身を呈してくれたダイジンへの思いみたいなのももう少し表してくれたらと思った。
ほしのこえみたいな作品が好きだった。もう昔みたいな新海誠作品は観られないのかな。寂しい。
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