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すずめの戸締まりのYのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
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地震の映画だとだけどっかで情報が入って、最初は日本では多くの人にとって、とても身近で恐怖や悲しみの対象である天災を恋愛ファンタジーにしたらダメだろ!って思いしかなかったけど…。
姪っ子がおもしろかったって言うから観てみたら、監督はそういう批判もあるだろうということまで考えて被災者の気持ちとかも、私なんかが考えるよりもずっと深く考えていて、それでもこの作品をつくるという強い意志を感じた。凄いな。凄まじい精神力というか、気迫に圧倒されて、批判する気すら起こらない。是か非かなんて決められることじゃないからスコアもつけないでおく。
批判的な気持ちで観はじめて、観終わった直後には圧倒されてたから本来なら満点。
ファンタジーにされているのだって、昔から物語とか伝承ってそういう側面あったよねっていうことだよなぁ。科学が未だ発達していない頃には、わかりやすいように危険を伝える必要もあったし…。科学???って人(まぁ、私も全くわかっていないのでそっちの人だが)にはファンタジーの方が伝わりやすいこともある。こどもたちにも。
だから、地震の怖さはもっと悲惨に残酷に描いて欲しかった…でもこれも、老若男女、とくに子どもが観られるエンターテインメントとしてはここらへんが限界なのか。すごく考えられていて、監督の覚悟と我の強さが伝わってきてぐうの音もでない。はぁ…つかれた。

そういえば姪っ子って東日本大震災の翌年に産まれたんだ。楽しかったと言うことは何か響いたところがあったんだろう。はぁ、時の流れが早すぎる。

映画って素晴らしいですね。
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