すずめの戸締まりのうぇいのネタバレレビュー・内容・結末

すずめや草太への共感は今ひとつだけど、二ノ宮や海部、おばさん、芹沢との関係性は心を掴まれた。人間愛の肯定としてこれ以上のものはない。
日本の風景や風俗を画として丁寧に描いていて、それはコンビニの自動ドアに挟まる落ち葉にまで至る。
そうした丁寧な描写故に、後半の長閑な風景に佇む巨大な堤防が異質なものとして描かれ、日本人の傷に風を当てている。
生と死は隣り合わせ。人間が手を取り合い思いをつくることで死を抑え込んでいる。死に相対する人間愛の崇高さを描いた傑作。
「それだけやないと。全然、それだけやないとよ」

君の名は。からもレベルの高い合格点を超える映画オールウェイズ出してくれる。

宗像は宗像三神、岩戸は天岩戸のことを指すなら誓約とそれを破るものとして冒頭を描いてるのかな。

日本史の授業サボってなきゃ勉強もしやすかったのに。