そらになるらむ

すずめの戸締まりのそらになるらむのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.0
「後ろ戸はまた開くよ」

古来、人々は天災を恐れ、我が身に厄難が及ばぬよう、神仏に祈りを捧げてきた。
時代が進み、自然への畏敬の念が薄れていく中、この映画が人々の防災意識の啓発に繋がるなら、素晴らしいことだ。

ただ、大切なのは“正しく知って正しく恐れる”こと。地震も、コロナも、放射線も。
この作品に限らず、映画というメディアは、容易に強烈なイメージを作ることができるので、つくり手には注意深さが求められる。フィクションと現実の境界線を狙うケースではなおのこと。

「恐み恐み 慎んで お返し申す」