たかっし

すずめの戸締まりのたかっしのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
2.5
そりゃ主人公の2人が一緒にいるために東京の半分を海に沈めちゃった「天気の子」よりはこの映画は断然良い。
鈴芽が震災という過去と向き合い、乗り越えて行く過程は日本人が経験している3.11後のこころの空洞を埋めたいという作り手の気持ちが伝わる。

でも一方で震災の描き方は私にとっては完全にNGだった。直接被災していない私でも首都圏での場面は吐きそうになってしまった。
直接被災した方はどう思うだろうか…。
そもそも地震の恐怖は今も全く終わっていないのでエンタメの型に押し込むのはリテラシーがなさすぎる。新海誠は震災、天災をどう思っているのだろうか。

優等生で誰にも好かれるけど、言葉の節々に思考の歪みを感じられるクラスメイトを思い出す映画でした…。
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