良くも悪くも綺麗なお話。
前半はロードムービーで、どちらかと言うと出会った人たちとの交流がメインに描かれていく。
それが災いの印が見えるスズメと、見えない人の違いが見てとれて良かった。
後半は身近な人とロードムービーしつつ、災いを収めに行くのだけど、終盤の黒猫が活躍しすぎてスズメが脇役っぽい感じに。
人の汚いところは一切描かれず、道中に出会う人は良い人しか出てこない。
一方で、靴を履かずに血も出て歩いてるスズメには誰も話しかけなかったりでモヤモヤする。
新海監督の他の作品もだけど、恋愛の描き方が男の妄想から抜け出せない感があって、心の距離の縮め方が急すぎる。
もう少し現実味ある、人との関わりが見たかったかな。
