完璧な色メガネ

すずめの戸締まりの完璧な色メガネのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
2.6
本作は新海誠の最新作。以上。

スコアは全て映像のクオリティと声優さんの熱意でつけられています。

それらも無ければ星1が妥当だと思っております。

本作をあえて要約するなら、不思議な美男子と出会った少女が、誤って犯してしまった過ちを正すため、日本各地を回って、常世に繋がる扉を椅子の協力もと閉じていく話。...どういうこと?

他のレビューにある通り、新海誠ワールドが色濃く出ている作品。

色彩はどこまでも美しいが物語は想像の具現化から抜け出しておらず、「この場面の、あの人の気持ち、俺だけにはわかるわ〜」みたいな感動はあまり生まれない。
これは新海監督にしか100%感動出来ない作品です。

もちらん後半に重たいテーマが乗ってきて、共鳴する人もいたのかもしれないが、それにしても、もっと主人公の話を聞いてあげるべきだったんじゃないか?

大人じゃないが、大人ぶらないと周りが「可哀想な子供」のキャラ付けをしてくる。もしそんな毎日を過ごしていたならもっと冒険することにワクワクしていていいはず、だから新幹線内の会話はとても良かった。

今の状況はありえないけど、一つ一つが新鮮で、だから長い人生の中では一瞬の出来事なのだろうけど、今この瞬間に自分は変わっていて、変えられない過去は過去のままでも、同じ電車に乗り合わせた彼、彼女らと同じように大人になっていけると理解する。

そういう物語にして欲しかった。
まぁ、アニメを作るのは本当に大変なんだろうなぁと思いつつ、絵と音楽と声優に支えられた作品に仕上がってしまった勿体無い作品。

映像は綺麗なので、一回は観ても欲しい。
以上。
完璧な色メガネ

完璧な色メガネ