Charlie

すずめの戸締まりのCharlieのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
2.0
最後のシーンになるまで、粗ばかり見えてしまいました。「すずめ」という名前の付け方があざとい。しかもハンサムガイが急に通学途中に現れるとか狙い過ぎ。最初にすずめの部屋で「ムナカタソウタです」と、このハンサムガイが頭を下げる映像も、すずめがいる位置から考えて視線がおかしい。しゃべる猫の声はほぼ魔女宅のジジと同じだし、猫の声ってアレに決まってるのか?高校生の女子の悩みって、オジサンが描くとこうなるの?などなど冷めた気持ちになってしまった。
おまけに、学校にも行かずにかなり勝手に動き回った挙句に、育ててくれた叔母さんにすずめが言うことが本当にろくなもんじゃなくて、嫌な子でしかない。
ミミズ、要石、ダイジン、母親、イス、うーん…。
何百万人もいる高校生の中で、なぜ、すずめがその役目を担うことになったのか、なぜ、普通の女子高生のすずめに扉を閉めたりソウタを助けたりする力があるのか、納得のいく説明がないんですよね…。東北地震で母親を失って母の妹に育てられたという背景しかない。それ、他にもそういう子はたくさんいるでしょう。この子でなければならない理由付けがないためにご都合主義に見えてしまう。

とはいえ。
最後にすずめが、母親を捜す幼い自分に声をかけ、お母さんを恋しいと想う気持ちが重なるシーンは泣けました。なのでギリギリで星は2つに昇格になりました。
Charlie

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