L4zyCola

すずめの戸締まりのL4zyColaのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

"すすめの戸締り"

Netflixにて視聴
公開から時間が経ちようやく配信始めて観ます

ちょっと自分と作品に温度差感じた
けど良かった
現実と非現実が入り交じった作品好き

絵がめちゃくちゃ良い。光や水の表現とかキャラとかミミズのビジュとか作画すごく良い。ストーリーもわかりやすいし全体的に良質な青春SF。

RADWIMPSとは今後も二人三脚でやっていくのかな、今作RADの主張少なかったけど






以下作品を観て僕の思ったこと考えたことの批判寄り自己嫌悪不可避記録


この作品に限った話ではないんだけど作品中の人物が言葉足らずで、それは決まった物語が決められたように進むための会話であるからだと感じてしまう場面が多かった。それが良いか悪いかは決められない話で、実際決められたセリフを話すのは当たり前だから指摘することすら意味の無いことではある。でも僕はそれを感じる度に作品ではなく現実に引き戻されてしまう。これはあくまで僕がどう感じるかの話、つまり「感想」に過ぎないことを踏まえて、その点現実とのギャップに違和感を覚えてしまうのが残念だったなと。僕はリアリティのある(世界観ではなく思考や発言、行動に)作品が好きなのだと改めて感じた。

偏屈な見方になってしまっていることは分かってる、けどドライブのシーンでルージュの伝言を流したシーンには嫌悪感を覚えた。この作品でこの使い方をする曲では無いですよって本気で思った。作品を通してジブリをオマージュしたような演出や表現を感じたシーンがいくつかあって、そこに対しては別になんとも思ってないというかむしろやっぱり良いなと。でも正直どの曲を使っても良いような場面で魔女の宅急便を代表する名曲をねじ込まれるのは嫌だった。もちろんみんな知ってて好きな曲が観てる作品の途中で流れたら誰だって嬉しいし、あの曲だー!って気分も上がる。でもそこにリスペクトを感じないし最低でも魔女の宅急便の曲であることは如何なる形であっても明言して欲しい。制作した人達はリスペクトしてても作品の中でそれが感じられないというのはな〜。結構重要なことだと思ってますこれ、だってこの作品を視聴者の記憶に刻むひとつのピースなわけですから。「あの映画なんだっけ、魔女の宅急便の曲使ってる映画」ってなるわけですから。

要するにオマージュは最高。
曲はそのまま使ってるからせめてリスペクトを。
って価値観がある

俺まじでうるせえなきも

新海誠監督好きな人は周りに沢山いるんで逆張りじゃないけどどこか粗を探そうとする自分の気持ち悪い部分がある程度影響した感想ではあると思う正直。けど書いたことは今本当に思ってること。

他の曲に関しては何に使われてるとか誰の曲かとかってあまり存じ上げないのでなんとも言えない




あとまたうるさくして申し訳ないけど3.11をエンタメ作品の題材にするのは良いとして、オリジナルの世界観と3.11を紐付けるのは批判は避けれない選択だなと。視聴後に公開当時の監督インタビューをみたらやはり不安を抱えていた。作品の中の地震が起きる過程はもちろんフィクションなわけで、それを現実の地震で被災した人が観て怒りを覚えても仕方がない。また崩壊した街の様子をみて当時を思い出し不快な気持ちになることは避けられない。でも被災の傷を癒すと同時に後世に伝えていくその一端をこの作品は担っていると感じる。被災を乗り越え前を向いて進んでいく主人公の姿から希望や勇気を得る人がいればそれだけで価値のある挑戦だと思う。
でも被災者にこの作品観てみとか絶対言わない。
観たとも言わない。




長々と書いてますけど僕Filmarksは基本的に未来の自分のために記録つけてますんで読んで不快に思っても悪しからず。

2024-52本目
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