さばかん

すずめの戸締まりのさばかんのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

前半正直微妙かも……って思ってたんだけど、震災が絡んできてからは見方が変わって胸が締め付けられた。

ただ、すずめの声、演技もうちょっとどうにかならなかったんかな…。特に前半わざとらしくて見てるのが恥ずかしかった。


あと一番気になったのは、大臣達。
そうたのように元々は人や猫として生きていたのに、先代が逃げ出したことによって要石にならざるを得なかったんじゃないかと想像してしまった。
さらにいえば、昔の閉じ師は使い魔に猫などの動物を連れていて、要石に何かあった場合その動物を代わりに据えるみたいな設定があってもおかしくない。
大災害を抑えるというめちゃくちゃ重要な要石ならスペアがあるべきだし、時を重ねるごとに閉じ師の能力が薄れて使い魔を持てなくなったとか全然ありそう。
大臣もすずめをミミズまでナビゲートしてたし、かつて自分が仕えていた閉じ師にもそうしていたんじゃないか……って完全な妄想。

(閉じ師本人(人間)が要石になるパターンもあるけど、それで閉じ師が数を減らしてしまうのは悪手なので、それは最終手段かな。
魔女に対する黒猫みたいに動物使役しててほしい願望もある。)


でもだとしたらやっと戻れたのに、また要石の役割を押し付けられて可哀想だな…って。



この妄想が間違ってて元から要石だったとしても、外の世界や自由を知った大臣を要石に戻すのはそうたを見捨てることとさほど変わらないんじゃないかって思ってしまった。


ただ、君の名は。も天気の子も、
【世界のことわりを変えてでもたった1人の好きな人を守りたい】って映画で、
だからすずめはそうたを助けたんだって、それはそうなんだろうな。



映像めちゃくちゃ綺麗、音楽最高、良い映画だった。
さばかん

さばかん