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すずめの戸締まりのirのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.4
雨が綺麗だった 今回もラブストーリーを交えながら、でも新海監督が君の名はからの三部作で示したかったことが見えたように感じた
天気の子で東京を沈めたのが個人的には好きじゃない、と思っていたけど、SFってそういうことで、決して映画の中だけじゃなくて、ファンタジーじゃなくて。現実にも起こりえるという強い魂を孕んでいたんだね

映画館でこれを見た友だちは「最後いってきますと家を出ていった何人が、おかえりと戻ってこれたかを考えてしまう」と感想を教えてくれた
私は環さんが「サービスエリアでいったこと、心の奥にあったのは本当。だけどそれだけじゃない。全然、それだけじゃないよ」と言ったのが一番印象に残った。人は話し合わなければいけない。誤解を解くために
人の人に対する気持ちなんて一言では伝えられないから。
だから、話ができる時間を奪ってしまってはいけないんだ
私も親へいじわるしたり適当な言葉を使ってしまうけど、本当に、それだけじゃない。奥には深い愛がある。

芹沢くんも、芹沢くんじゃなきゃいけなかった。人のことを大切にして、そのためになんだってできる。一見主人公ではなさそうな人も、一人一人見れば、それぞれストーリーがあって、それらが混ざり合うことで素晴らしい物語がこの世界には紡がれている。

伝えなきゃわからないんだ。この映画から壮大な愛の存在に触れられた気がする。
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