津軽系こけし

Betty Boop, M.D.(原題)の津軽系こけしのレビュー・感想・評価

Betty Boop, M.D.(原題)(1932年製作の映画)
3.5
さあ歌おう!悲劇のうた!


・ベティちゃんの初登場作品
・世界的人気キャラクター
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🔷ベティちゃんってどのくらいの認知度なのだろうか…?


🔶今ではアパレル界隈のキャラクターとして市場に親しまれるベティちゃんの初登場作品です。丸々のお目目と長いまつ毛が特徴的で、ZOZOTOWNで販売されてる洋服なんかが有名ですかね🎽

日本では他にも、1977年に味の素マヨネーズのイメージキャラクターになるなど高い人気を誇っているので、名前は知らずとも見れば分かるという人が多いのではないかと思います😌😌


🔷さて本作は、そのベティブープが初めて登場した作品となります。

パラマウントの配給なので、アパレル界隈で知られるような可愛らしいイメージを私も期待してました。ところが、それとは全く逆行する鬱々としたお話、、


🔶今作ベティブープは、ディズニーのような愛嬌を意図したものではなく、社会の風刺を容赦なく描きながら批判するえげつない代物です。


物語の導入で、ベティブープはディズニーキャラクターのような歌を披露するのですが(ここの歌詞も暗い)、その最中に通りすがりの人とぶつかったり、詰られてしまいます。
ここがいかにもコメディ映画の不憫な主人公という感じなのですが、ベティちゃんはそれを不快に感じます🙁🙁


🔶目的地にたどり着いたベティちゃんは裁判官に扮して、自分が受けた不憫な仕打ちに対して心の内を叫びます。

それに続いて、見せ物小屋で痛々しい芸を披露して笑い物にされる芸人達の様子が描写されます。本来笑うために用意された不憫のコメディ人形(ベティちゃんなど)らが、体系をそのままに風刺の装置として機能する。


アニメ特有の軽いノリだからこそ、風刺の鮮烈さに拍車がかかります。見せ物小屋のシーンもそれなりにくるものがありました、、

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👕まとめ👕
市場でのイメージとは大きく異なった内容でしたので、短いながらもかなりやられました。
津軽系こけし

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