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夏へのトンネル、さよならの出口のMondeFilmのレビュー・感想・評価

4.4
 オタクの妄想の具現化?集団的無意識としての夏。2.35:1。ちゃんと映画館で見ておけばよかった。映画をPCで見るたびに出不精を思い知る。2005年。どんなに家庭環境が悪くても、死は踏み切れない。学生って何をしでかしても許される気がする。
 こういう青春映画を20代後半で見ている歪さがある。どうしても浸ることはできない。自分のための物語は自分で作らなければならない。作れるのだから、作るべきだとは思う。そのために準備する。ヒロインの野心的な顔好き。眼の中心が白くて嬉しい。
 音楽と一緒にシーンを流して、恋愛の理由づけする展開大好き。80分アニメ映画はこれを見るのが醍醐味。『シンエヴァンゲリオン』とか『きみと、波に乗れたら』とか『ジョゼと虎と魚たち』とか。音楽のちからでぶっ飛ばしてる感じ。主人公以外の人間が希望を見つけていく展開が素晴らしい!お互いが出会いを大切に思っていたこと、このじゃれ合いが嬉しい。現実に執着しないSF的アプローチ。客観的には何もよくなっていないはずなのに、なんだかハッピーエンドだ。『天気の子』。
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