おくちん

夏へのトンネル、さよならの出口のおくちんのレビュー・感想・評価

3.1
ついつい自分の中の大人が出てきて、こうつぶやく。いくら高校生の時に好きだって、13年も経って、相手は高校生のままだったら、つきあえるの?って。ずっと同じではいられないから、色んな好きがわかるようになるって、今は思います。僕がもう少し若かったら、一つの恋を信じられたかなと思いました。主人公は父親から蔑ろにされ、母親からも見捨てられたように感じていたのだろう、居場所のない自分。親から認められず、同じように孤立していた彼女。最後の結末は、人それぞれに感じると思いましたが、亡き妹に帰る場所を導かれ、自分を想っていてくれる相手のもとにたどり着いことに希望がありました。亡くなっても兄を思う妹の思いに救われたラストでした。