hayatoooooo

生きる LIVINGのhayatooooooのネタバレレビュー・内容・結末

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

3/22にFilmarksの試写会にて鑑賞。

ビルナイは年をとればとるほど格好良くなっていって、今作も静かに喋る様が最高に魅力的でした。

黒澤明作品は見たことがありませんでしたが、今作のベースにもなったということでとても興味が湧きました。脚本のカズオイシグロの作品はいくつか読んだことがありますが、優しいストーリーラインやセリフに表現されているように感じました。

「生きる」ってとても難しいことだと思う。みんな明日が自然と来るという無意識を持ったまま生きていて、明日やろうという考え方を持ってしまう。余命がわかった人は、その日から明日が当然だとは思わない。だからこそ、本当の意味で「生きる」ことができるのだ。そう考えると、自分残された時間に気づいて生き方を変えてから人生を終える人は、ある意味では幸せなのかもしれない。でもこれは当事者になってみないとわからないだろうな。

明日から行動力を高めようとか、新しいことを始めようとか、そんな極端な思考にはならないけど、ビルナイのような格好いい紳士になれるように「生きて」いきたいと思わされる、そんな映画でした。
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