Tactoo

生きる LIVINGのTactooのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
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試写会にて鑑賞。黒澤明の『生きる』、市村正親主演ミュージカル舞台『生きる』を鑑賞済でとても好きな作品。イギリスを舞台にしてどう変わるのか、すごく興味があった。

真っ赤なロンドンバス、西洋建築、鉄道、フィッシュ&チップス。イギリスならではが目立ってまるで絵のように綺麗だった。当たり前だけどここまで印象変わるのか。
けれど、「生きる」ためには綺麗なものだけでは描けない。小説家と遊び回る場面とか、葬式とか原作日本のような泥臭い小汚さが足りなかったような気がした。しめっぽさだけでは満足できない。この作品にはそれが必要な気がした。
時代背景的にも戦勝国イギリスと敗戦国日本のこれが違いかなとも思ったりした。

記憶があやふやだけれど、最後の役員たちの決断と忘却はオリジナルなのかな。それがずしんときた。あー失っても大切なこと得られてもこうやってすぐ元に戻るよなって。
どんなに些細なことでも喜びや満足感を得て
持ち続けられる信念でありたい。
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