みどり子

生きる LIVINGのみどり子のネタバレレビュー・内容・結末

生きる LIVING(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます


原作との違い。
・黒澤版ではあれほど露骨だった、たらい回しが今作ではソフトに
・あだ名がオシャレに変化
・一緒に遊ぶ後輩、黒澤版は後輩が初めはっきり拒絶、その後もっとしつこく回りくどく会話がなされるが、今作は互いにスマートな会話運び。流れであっさりカミングアウトした後は涙流して優しく寄り添ってもらっている。ソフトにコーティングされてる。
・黒澤の方は葬式後の酒酌み交わしながら故人を偲ぶ時間がねちねち長かった、今作は息子も葬儀の場で後悔しながら涙、同僚たちも汽車の中で寄り添うようにあっさりと振り返り、やっぱり優しくコーティングされてる。黒澤の方はもっと辛辣な印象
・ゴンドラの歌がスコットランド民謡に変化

お役所批判も黒澤よりだいぶマイルドに薄れ、周囲の眼差しも黒澤版より温かめ。全体的に上品でカラッとした仕上がりに。


2023 試写10本目
みどり子

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