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生きる LIVINGのnanacobookwormのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.3
エブエブ観るつもりでいたのに、いざチケット予約しようとした時に、今の私はエブエブ気分ではないことに気付いた。そしてわけもなくピンときたこの作品に決めた。ストーリーも、ほぼ知らないのだがお気に入りのレビュアーの方が星5つつけたのだけは覚えていた。見始めてすぐ、「私が求めていたのはこの静かな映画だ」と、選択が間違っていなかったことが嬉しかった。1950年代のイギリスの空気感やジェントルマンなビルナイ(ウィリアムズ)の抑えた演技にずっと引き込まれていた。ナナカマドの歌のシーンや最後のブランコのシーンが心に滲んでくる。日々の生活に感覚を麻痺させ、すぐに志を忘れてしまう私。ピーターがブランコを見て思い出すように私も忘れないで思い出していかなくちゃと思った。
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