えり

生きる LIVINGのえりのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
3.8
オリジナルは邦画のオールタイムベストなので、リメイクは楽しめるだろうか……と思っていたものの、杞憂でした。
オープニングタイトルから1950年代を思わせる演出、そこにオリジナルへのリスペクトを感じさせるカメラワークと期待が高まる序盤。
物語としては時代を反映してのこともあるのか、オリジナルからドライさを消し去り、圧倒的に温もりを感じさせる脚本に変貌していながら物語の本質は変わらない、誠実なリメイク作品に仕上がっていました。
オリジナルが好きな人には改変部分こそ受け入れ難いという人もいるでしょうが、ひとつの作品として本作を見てみれば、希望に満ち溢れたタイトルの美しさを噛み締める一本に仕上がっていたような気がします。
えり

えり