真の意味での「生きるとは」を問う普遍的な作品。
舞台を日本からイギリスに移しても、なんら違和感なく成立する。
アメリカが舞台なら、またひと味違った作品になっただろうけど…
この渋さと慎ましさが好きだ。
死んだように生きるか、それとも生きているように死ぬか… つまり、人に何かを残して、人の記憶に残り、人の心の中に生き続けるか。
「忙殺」という言葉がある。日々の仕事や雑務や繰り返しの日常に疲れきって、慣れきって、心をなくしていないか、大切なことを後回しにしていないか、生ける屍になっていないか、楽しむことを忘れていないか、ときどきこの映画を思い出したい。