ラピュタん

生きる LIVINGのラピュタんのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.6
美しくて、美しくて
切なくて、切なくて

格調高くて、深くて

シンプルに、しっとり魅せる
新たなスタンダードの誕生💎

子供と遊んだ公園のブランコ
あれは人生最高の瞬間だったのだなあ!って思い出されて涙が🥲
流れること、流れること

冒頭のシーンから、想像以上の美しさに度肝を抜かれました
カラヤン指揮のBPOが生き生きと耽美な旋律を奏でていました
そこで映し出されているのは1953年のロンドンに向かう人々の通勤シーン から始まります
次いで列車のコンパートメントのシーンの美しさといったら!


堅物の市役所職員で、黙々とルーチンワークをこなすビル・ナイ
彼が持っているのは銃ではなく、ペン🖋

余命宣告を受けて、残された時間あらためて人生を楽しもうと思った途端、自分の無力さに呆然とするナイですが、息子とは本音で語り合えない様子です

このように人生との幾重もの断絶があることに気付かされた彼は……


夕暮れ時に外で遊んでいる子供達…の比喩が沁みます

ビル・ナイの抑えた演技を見ているだけでも価値があるのに、すべてのシーンが美しい!まるでそれが人生の輝きであるかのよう✨
そう人生は変哲のない美しさに溢れている…それに充分気付いてはいないだけ🌱

これは必見です🔥

オススメ
🟡映画で癒されたい人すべてに
🟡大学生は卒論で、この映画に触れなくては卒業できないはずです
🟡高校生は将来の夢を見出す前にぜひ
(その時間はたっぷりありそう?)
🟡本作はカップル向きでもありました
きっと、この名作は(オリジナル同様に)誰もが知る映画になるのではないでしょうか
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