クスノキ

生きる LIVINGのクスノキのネタバレレビュー・内容・結末

生きる LIVING(2022年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

要約:原作、黒澤版の『生きる』を観た方が良い

良い点:1950年代のイギリス人のファッションを観ることができる。婦人への挨拶の仕方などは思わずカッコイイなぁと呟いてしまう。


悪い点:黒澤明の『生きる』が大好きなので
、どうしても比較して観てしまう。原作の「通夜」のシーンがまるまるカットされているのだ。なるほど通夜というものは日本独自の文化であるから、イギリスを舞台とした本作では通夜の場面をそっくり再現することは叶わないのである。しかしながら、この映画の題材が『生きる』である限り、あの通夜のシーンこそが最も大事な場面ではないのか。列車での手紙を読むなどでは全く意味が失われてしまうと考える。

感想:黒澤明の『生きる』をわざわざリメイクしたことを踏まえると、駄作と言いたい。私が黒澤明版で最も良いと思っていた部分が全くなくなっていた。
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