しゅん

生きる LIVINGのしゅんのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.0
ロンドン市役所の市民課課長でお堅い紳士のウィリアムズは、癌で余命宣告を受ける。残された時間を楽しもうとするも、彼は「楽しみ方」を知らなかった。🎩

リメイク元である黒澤明の『生きる』は未見だが、ちょっと泣きたくなるくらいにいい作品だった😭

古き良き「英国紳士」であるウィリアムズ、言い換えれば「昔気質な仕事人間」だよなぁ。夜の遊びも気に入らなかったみたいだし、もう根っからマジメなんだろう。言いたくても言えない性格とか、完全に息子に遺伝してるよね(笑)
それだけに、最期の仕事として意味のあることを成し遂げたいという気持ちはめっちゃ分かる。分相応・不相応を熟知してるからこそのチョイスだったのかな。

ラストの「元に戻った」仕事風景は寂しいけど、人間ってそんなもんだよね、という皮肉たっぷり。きっと同僚達も、なんやかんやで言い訳しつつ楽な方に流れていったんだろう。
ああはなるまい、と言うは易し行うは難し。我々凡人は、死に瀕するくらいに切羽詰まらないと本気なんて出せないのかもしれない🤔

「生きることなく、人生を終えたくないんだ」
しゅん

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